MBTIは、性格を16タイプに分類する心理学的モデルとして知られています。
一方で、「右脳・左脳論」は脳科学の観点から、人間の行動や思考の違いを説明するための理論として注目されています。
これら二つの理論には関連性があるのか?
この記事では、MBTIと右脳・左脳タイプの特徴や関連性を詳しく解説します。
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【一覧表】MBTIと右脳・左脳早見表
まず、MBTIと右脳・左脳のタイプを表で表してみましょう。
このあと1つずつ細かく解説していきますが、MBTIと右脳・左脳の関連性を見てみると、以下のようになります。
MBTIタイプ | 脳の特性 | 主な特徴 | 活用例 |
---|---|---|---|
FPタイプ | 右脳派(創造性・感覚的直感) | 想像力豊か、感情に敏感、自由で柔軟なスタイルを好む | アート活動、イベント企画、感情表現 |
TJタイプ | 左脳派(論理性・計画性) | 論理的思考が得意、長期的な目標達成に注力、責任感が強い | データ解析、戦略立案、プロジェクト管理 |
FJタイプ | バランス型(感情+計画性) | 人間関係を重視しつつ目標達成を目指す、他者を支える能力が高い | チーム運営、コミュニケーション戦略 |
TPタイプ | バランス型(柔軟性+論理性) | 創造性と論理性をバランスよく発揮、新しいアイデアを形にする能力がある |
しかし、一概に「このMBTIだから右脳派!」などとはいえません。
ここから、MBTIと右脳・左脳という考え方がどうリンクしているのか解説していきます。
MBTIと右脳・左脳の関連性は?
実は、MBTIと右脳・左脳の関連性は議論の対象になっているそうです!
しかし、現段階では科学的に直接結びつけられる根拠は乏しいようです。
以下にて、関連性のポイントを整理してみましょう。
MBTIの視点
MBTIは心理的な認知機能(思考、感覚、直感、感情)を基にした性格理論です。
右脳・左脳の分け方は含まれていませんが、一部のタイプは右脳的、または左脳的と見なされることがあります。
右脳・左脳の視点
右脳は感覚や創造性、左脳は論理や分析に優れるとされます。
ただし、これらの分け方は過度に単純化された見方だとされています。
診断方法として共通点もあれば、視点は違っていたり…
密な関連性があるとはいえないけど、完全に切り離せるわけでもないんだね
MBTIと右脳・左脳の比較
それでは、MBTIと右脳・左脳の捉え方を比較してみましょう。
特徴 | MBTI | 右脳・左脳 |
---|---|---|
分類基準 | 認知機能(感覚、思考、直感、感情) | 脳の構造的な特性 |
分析の目的 | 性格診断、自己理解、チームビルディング | 創造性と論理性の違いを探る |
科学的根拠 | 心理測定モデルとして研究されている | 現代では単純化されすぎていると批判 |
たとえば、MBTIのFPタイプは右脳的な特性(創造性、感覚的直感)を持つとされています。
そして、MBTIのTJタイプは左脳的な特性(論理性、計画性)を持つとされています。
ただし、脳科学的には右脳と左脳はバランスよく使われ、お互いがお互いを補完し合うと考えられています。
そのため、単純に「MBTI=右脳・左脳」と関連付けるのは難しいのですね。
MBTIは心理学・右脳左脳は脳科学
MBTIは心理学の枠組みに基づいており、主に性格や行動パターンの違いを説明するものです。
一方、右脳・左脳の理論は脳科学に根ざしており、脳の構造的な特性とその機能に焦点を当てています。
これらの違いを整理してみましょう。
項目 | MBTIの特徴 | 右脳・左脳の特徴 |
---|---|---|
対象分野 | 心理学(性格・行動分析) | 脳科学(脳の構造・機能) |
分類の基準 | 認知機能(感覚、思考、感情、直感) | 脳の半球の特性(創造性、論理性など) |
科学的根拠 | 心理測定ツールとしての信頼性を研究 | 現代脳科学では単純化されすぎた理論とされる |
使用目的 | 性格診断、チームビルディング、自己理解 | 学術研究や脳の発達・リハビリテーションの参考 |
右脳・左脳はバランスよく使うべき
脳科学的では、右脳と左脳は互いに補完し合い、連携して働くことが明らかになっています。
たとえば、創造的なアイデアを発想する右脳の働きは、左脳の論理的な検証を通じて実用的な形に整えられます。
わたしたちは、右脳か左脳の片方を使って生きているのではなく、両方をバランスよく使いながら日々の決断や行動を実行しているのです。
それでは、右脳と左脳の役割やバランスの取り方を簡潔にまとめてみましょう!
要素 | 内容 |
---|---|
右脳の役割 | 創造性、感情、直感を担当。音楽やアート、空間認識で活躍する。 |
左脳の役割 | 論理性、言語、計画性を担当。論文作成や分析作業で活躍する。 |
バランスの取り方 | 読書やアート活動を組み合わせて脳を刺激する。瞑想やリラクゼーションで脳全体をリフレッシュする。 |
右脳派・左脳派の違いを解説
右脳派・左脳派という区分は、性格や行動スタイルを分かりやすく説明するために使われます。
ただし、脳科学的には「単純化しすぎである」と指摘されているのが現実だそうです。
右脳派と左脳派の特徴を表にまとめると、以下のようになります。
項目 | 右脳派の特徴 | 左脳派の特徴 |
---|---|---|
主な能力 | 創造性、感情的直感 | 論理性、計画性 |
行動傾向 | 即興的な行動を好む | ルールや計画を重視する |
職業の傾向 | アーティスト、デザイナーなど | 弁護士、エンジニアなど |
MBTIとの関連 | FPタイプに多い | TJタイプに多い |
右脳派・左脳派と分かれているように、わたしたちは両方の脳を完璧に使えるわけではありません。
左右差があったり、どちらかが優位だったりします。
そのため違いを楽しむことはできますが、実際には脳全体の協力が重要であることを忘れないようにしましょう。
右脳だけだと理性がきかなかったり、左脳だけだと人の気持ちが理解できなかったり、偏り過ぎることでデメリットが生じるよ
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右脳タイプのMBTIは?
それでは、右脳タイプと考えられるMBTIについて見ていきましょう。
先ほど解説したように、MBTIと右脳・左脳は密な関連性があるとはいえません。
MBTIは心理学であり、右脳・左脳は脳科学だからです。
しかし、それでも右脳タイプに近いMBTIがあるのも事実です。
あなたのMBTIが当てはまっているか、チェックしてみてください!
【FPタイプ】は右脳派!特徴は?
右脳派と考えられるMBTIは【FPタイプ】です。
MBTIの後半2文字が「FP」の人は、右脳的な創造性や感覚的なアプローチが強く表れているでしょう。
該当するタイプ
ISFP(冒険家)
ESFP(エンターテイナー)
INFP(仲介者)
ENFP(広報運動家)
特徴
他者の感情を敏感に察知する
想像力豊かで、即興的に行動する
自由で柔軟なライフスタイルを好む
感情に敏感で、行動力があって、自由人!
まさにウチらじゃ~ん☆
ISFPは別名「芸術家」といわれているので、
芸術肌な右脳派といわれると嬉しいです
右脳タイプとMBTI「F」の関連性
MBTIのF(感情型)機能は、他者との感情的なつながりを重視します。
右脳的な特性:感情や直感に基づく判断
右脳を活用する例:アートセラピーや感情表現の場面
右脳タイプは感覚で判断したり、相手の表情を見るだけで考えていることを予想したりするのが得意なタイプです。
MBTIのF(感情型)機能も、他者の感情に寄り添う性格タイプなので、共通していますね。
INFPは感受性だけでなく想像力も豊かで、感覚的に生きるタイプ。
まさに右脳派なのかもしれません…!
右脳タイプとMBTI「P」の関連性
MBTIのP(知覚型)機能は、柔軟性や即興性に関連します。
右脳的な特性:計画よりも状況に応じた判断
右脳を活用する例:クリエイティブな問題解決
右脳タイプは芸術家やアーティストに多いとされており、計画性には乏しいですが、臨機応変に対応するのが得意です。
MBTIのP(知覚型)機能も、柔軟な判断力や自由な性格を表しているので、こちらもお互いに通ずるものがありますね。
急な予定変更やトラブルがあっても大丈夫!
場面行動が得意なわたしたちは、右脳派なんだね♪
左脳タイプのMBTIは?
続いては、左脳タイプと考えられるMBTIタイプについて見ていきましょう。
左脳タイプは、論理的思考や合理性を重視する判断をする特徴があります。
計算力や言語能力が高く、数字やデータをもとに決断を下し、感覚で行動する右脳派とは正反対の特性を持ちます。
【TJタイプ】は左脳派!特徴は?
左脳タイプに近いといわれているMBTIは【TJタイプ】です。
MBTIの後半2文字が「TJ」の人は、左脳的な論理的思考力や合理性重視の思考力を持っているでしょう。
該当するタイプ
ENTJ(指揮官)
INTJ(建築家)
ESTJ(幹部)
ISTJ(管理者)
特徴
問題を論理的に解決する能力が高い
長期的な目標を計画して達成する
責任感が強く、成果を重視する
INTJは【N】の部分で少し右脳的なところがあるけど、全体的は左脳寄りかも
計画的で完璧主義、責任感が高くて知的!
ESTJもまさに左脳タイプだわ
左脳タイプとMBTI「T」の関連性
MBTIのT(思考型)機能は、客観的な論理に基づいた判断を重視します。
左脳的特性:分析やデータに基づく思考
左脳を活用する例:データ解析や戦略立案
左脳タイプは感情に流されにくく、事実やデータをベースに決断を下します。
MBTIのT(思考型)機能も、感情には乏しいですが思考能力は高いので、共通していますね。
常に冷静に、道筋立ててものごとを判断するISTJは、左脳的特性が強いみたい
左脳タイプとMBTI「J」の関連性
MBTIのJ(判断型)機能は、計画性や秩序を重視します。
左脳的特性:秩序立てて行動する能力
左脳を活用する例:プロジェクト管理やタスク整理
左脳タイプは柔軟に行動するよりも、計画を立ててきっちりものごとを進めることを好みます。
MBTIのJ(判断型)機能も同様に、ものごとやタスクを完璧に管理するのが得意なので、通ずるものがあるでしょう。
場面行動ばかりだと前進しているか見えづらいから、きっちり計画を立てて進めたい!
左右バランス型のMBTIは?
左右の特性をバランスよく持つタイプも存在します。
MBTIでは【FJタイプ】と【TPタイプ】がこれに該当する場合があるでしょう。
FJタイプは感情的な面と計画性のある面を持ち、TPタイプは高い思考力と柔軟性を持ち合わせています。
わたしたちは本来、右脳と左脳を補完し合いながらバランスよく使うべきとされています。
ということは、バランス型のMBTIは両方の脳を賢く使うことができているといえますね。
【FJタイプ】はバランス型!特徴は?
左右バランス型といわれているMBTIは【FJタイプ】です。
MBTIの後半2文字が「FJ」の人は、右脳と左脳両方の特性を持っていることが多いでしょう。
FJタイプは、感情的なつながりと計画性を兼ね備えています。
該当するタイプ
INFJ(提唱者)
ENFJ(主人公)
ISFJ(擁護者)
ESFJ(領事官)
特徴
他者を支える能力と組織的な行動を両立する
人間関係を重視しながら目標達成に向けて努力する
感情的なつながりも大事だし、計画的に行動することも大事!
INFJは右脳と左脳を上手に使えているのかも。
感情的な面(右脳)を使ってコミュニケーションをとり、判断力(左脳)で賢く決断する。
右脳と左脳をバランスよく使うって大事なんだね!
【TPタイプ】はバランス型!特徴は?
左右バランス型といわれているMBTIは【TPタイプ】です。
MBTIの後半2文字が「TP」の人は、右脳と左脳両方の特性を持っていることが多いでしょう。
TPタイプは、論理的思考と柔軟性を持ち合わせています。
該当するタイプ
INTP(論理学者)
ENTP(討論者)
ISTP(巨匠)
ESTP(起業家)
特徴
創造性と論理性をバランスよく発揮する
新しいアイデアを形にする能力がある
賢い判断をするために思考力(左脳)は必要だし、壁を乗り越えるには柔軟性(右脳)も必要ですよね
アイデアを打ち出して、臨機応変に形にしていく!
時代を切り開くには、右脳も左脳も必要だよね
まとめ
MBTIと右脳・左脳タイプについて、関連付けて解説してみました。
MBTIと右脳・左脳には、直接的な関連性を示す科学的証拠が少ないとされています。
それぞれのタイプの特徴に基づいて右脳的、左脳的な傾向を見出すことは可能です。
重要なのは、脳は左右のバランスを取りながら機能しているということ。
右脳派・左脳派の違いを理解しつつ、自分に適した方法で能力を活用することが大事ですね!
\ 診断がまだの人は…/
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