MBTIの中で、特に優しく利他的な性格で知られるのがISFJ(擁護者)です。
ISFJは他人に尽くすことに喜びを感じる一方で、自分を後回しにしてしまいがち。
結果として、ストレスや疲労を溜め込むことも少なくありません。
この記事では、そんなISFJが「NO」と言えるようになるための、具体的なコツを解説します。
ISFJが「NO」と言えるようになるコツを紹介!
ISFJは「NO」を言うことが苦手です。
人に尽くしたいと思う気持ちが強いがために、断ることを「悪」だと思ってしまっているところがありませんか?
しかし、ISFJのそんなお人よしすぎる一面は、自分の首を絞めてしまうことにもなりかねません。
ISFJ自身がもっと気楽に、ハッピーに生きていくために、NOと言えるようになるコツを意識しましょう。
「NO」を言うことのポジティブな面を認識する
「NO」と言うことは自己中心的ではなく、自分と他人の両方を守る行為です。
限界を超えて無理をすると、結果的に周囲にも迷惑がかかる場合があります。
断ることで自分のリソースを適切に使い、本当に重要なことに集中できますよね。
また、ISFJが断ることでそのタスクは他に手の空いている人が担当したり、優先順位が下げられたりするでしょう。
ISFJが無理をして行うよりも、良い結果につながることもあるのです。
確かに無理して引き受けても、終わらなかったり完成度が低かったりしたら本末転倒ですよね…
ISFJは、まず「NO」ということで起こるポジティブな効果について考えるようにしましょう。
「NO」と言いたいけど言えない…!
そんな場面では、以下のことを自問自答してみましょう
その依頼は、あなたでなければできないことですか?
本当に今すぐやらないといけないことですか?
あなたが「NO」ということで、膨大な損害を被りますか?
なにより、あなたの心身がつぶれてしまいませんか?
よく考えてみたら、断っても問題ないことってたくさんあるのかも…
簡単な場面から練習する
最初は、小さなお願いや依頼を断る練習から始めましょう。
または、必ず断らなければいけない場面であれば「NO」が言いやすいと思います。
たとえば、予定が重なっているときや自分には権限がなくてできないときなどは「これはさすがに断らなければ」と思いますよね。
そういうとき、断る練習だと思って「NO」を言うことに慣れておくと良いでしょう。
慣れることで、大きな依頼を断る勇気も養われるでしょう。
断るためのフレーズを準備する
いざ断るとき、適切な言葉が思いつかずに引き受けてしまうことがありせんか?
その場合には、以下のようなフレーズをあらかじめ準備しておくと安心ですよ。
・今は時間的に難しいです
・申し訳ないのですが、別の予定があります
・やらなければいけないことがあるので、今回は遠慮します
断るフレーズを、相手やシチュエーションごとに用意しておくと便利ですね!
「断る」=「拒絶」ではないと理解する
ISFJは相手を傷つけることを恐れるあまり、頼みごとを断れないことがあります。
ただし、「NO」と言うことは、その人を拒絶するわけではありません。
自分にできる範囲を伝えることも、誠実さの一部ですよ。
自分のキャパを考えず何でもかんでも引き受けて、結局終わらなかったり、最後の最後で他の人にお願いしたりすることになれば、
それならなぜ最初から断らなかったんだ
ということになるでしょう。
ISFJは相手に対して実直で誠実なところが魅力です。
断ることで、相手がより適切な相手に依頼でき、最終的に事がうまくいくのなら、断るほうが良いですよね。
断ることがものすごく失礼だと思ってしまうので、まずはそうでないことを理解しないといけませんね
他者に頼ることを覚える
ISFJは自己犠牲的になりやすいですが、信頼できる人に自分の負担を共有することも大切です。
困ったときには周囲に助けを求めることで、断ることへの罪悪感を減らすことができます。
他者に頼ることは、悪いことではありません。
むしろ困ったときに頼ることで、相手は「自分に心を開いてくれている」と感じることができるでしょう。
そうすれば、相手も困ったときに頼ってくれたり「今日は大丈夫そう?」と気にかけてくれたりするかもしれません。
誰かに助けを求めることや頼ること=迷惑行為ではありません。
お互いに助け合いましょう!
そんな気持ちを込めて、まずは自分から相手を頼る。
そして相手にも、自分を頼りやすいと思ってもらう。
そういう気遣いもまた、ISFJらしいですよね。
ISFJがやんわり断れる方法
ISFJは「NO」を言うのが苦手ですが、相手に配慮した言い方であれば印象を悪くすることがありません。
ISFJの優しい性格に合ったトーンで、やんわりと断る言い方をストックしておきましょう。
事情を理由にする
現在の状況を理由にし、今後の可能性を含ませることで、相手を傷つけにくい表現になります。
今はちょっと難しいです。別のタイミングならお手伝いできるかもしれません。
今日はすみません。またお願いします。
ほかの解決策を提案する
自分では対応できないことをやんわり伝えながら、相手が他の選択肢を検討できるよう促します。
私にはできなくて…申し訳ありません。あそこにある〇〇を使えばできるかもしれません。
力になれたら良かったのですが、すみません。でもこれは〇日を過ぎても間に合うはずです
感謝を伝える
まず相手の依頼に感謝を示す方法です。
断る印象を柔らかくし「NO」を言いやすくなるでしょう。
声をかけてくれてありがとうございます。でも、今回は難しくて…
頼ってくれてありがとう。でも、これはちょっと私にもできないんだ
タイミングの調整を提案
忙しさを理由に断ることで、相手の気持ちを害しにくくなります。
「今は難しい」「いつならできる」を提案することで、断る罪悪感を減らせるでしょう。
手伝いたいのはやまやまなんですが、今はちょっと手がいっぱいで。
今はできないんですが、午後なら良いですよ
優先事項を理由にする
優先事項があれば、依頼する方もそれ以上は踏み込んでこられないでしょう。
丁寧な謝罪を加えることで、断る行為が冷たく感じられにくくなります。
別の用事が入っていて、今回はお役に立てそうにありません。本当にすみません。
別件で手いっぱいになっていて、今すぐは難しいです。申し訳ありません。
曖昧な表現で断る
「難しいかも」という曖昧な表現で、直接的な拒否を避ける方法です。
ただ、相手によっては「難しいかもってことは、できる可能性もある」と思ってしまうケースがあるので、可能であれば明確に断る方が確実ですね。
ごめんないさい、今はちょっと難しいかも…
せっかくのお願いなのにごめんね、今は厳しいかもしれなくて…
時間の余裕をもらう
即答を避け、考える時間をもらうことで、相手との摩擦を減らすことができます。
少し考えさせていただいてもいいですか?今すぐお返事できなくてすみません。
うーん…できるかどうかわかりませんが、ほかの仕事と調整できるか考えてみます。
運が良ければ「それなら別の人に頼むからいいよ」と引き下がってくれるかも!笑
【シチュエーション別】便利な断りフレーズ
わたしたちのまわりでは、さまざまなシチュエーションで「NO」と言いたい場面がありますよね。
特にISFJは断るのが苦手なので、あらゆるシチュエーションで「NO」を言う方法を身に着けると良いでしょう。
ここからは、シチュエーション別に便利な断りフレーズをご紹介します。
次断りたいとき、この中から使ってみてね!
場面によってアレンジしてみても◎
仕事編
仕事で追加の依頼をされたときは、以下のフレーズを活用してみてください。
すみません、今抱えている仕事が少し立て込んでいて。これが片付いてからお手伝いできるかもしれません。
申し訳ありませんが、今ちょっとこれに集中しないといけなくて…今回は難しそうです。
お役に立ちたいのですが、この業務がまだ終わっていないので、すみません。
仕事だから、今抱えている業務の忙しさを理由にするのがポイントですね
飲み会
行きたくない飲み会に誘われることもありますよね。
「でも断りたい」「行きたくない」と思ったら、以下のフレーズを活用してみてください。
素敵なお誘いをありがとう!でも、その日は都合が悪くて。また次回誘ってくれる?
今回は難しそうですが、また誘ってもらえたら嬉しいです
あっ、今回は予定が詰まっちゃってるかも…また次回、都合が合うときにご一緒させてください
個人的には、残念がっている雰囲気を出すために「あ~今回は…」「え~その日!?」と、感嘆詞を使うのもおすすめ◎
感嘆詞…驚きや衝撃を表すときの「あぁ~」「え~」「うわ~」などの言葉。
飲み会ということで「次回誘ってください」と“次”があることを含ませれば、相手に不快感を与えずに済むでしょう。
相手も「誘ったのが迷惑だったかな」と感じることがあるので、次を匂わせることで「また誘っても良いんだ」と思うことができますね。
ママ友とのランチ
ママさんは、ママ友からのお誘いにも困惑する人がいるかもしれません。
ママ友は、今後長い付き合いになるかもしれません。
波風を立てず、軽くサクッと断れるようになるとスムーズですね!
以下のフレーズを活用してみてください!
お誘いありがとう!でも今週は少しバタバタしてて。また落ち着いたらお願いします
嬉しいお誘いだけど、今週は子どもの予定が詰まっていて難しそう
今回は行けそうになくて残念。行きたかったなぁ。また誘ってね
子どもの事情は理由にしやすそうですね
より自然に断るなら、具体的に予定を伝えるのも手です。
「〇曜日は子どものスイミングがあるから」
「上の子のお迎えがあるから午前中しか空いていないの」
「午前中は子どもの機嫌がよくないから、午後から遊ぶようにしてるの」
よく誘ってくれるママ友なら、そのうち「〇曜日はダメなんだよね」と覚えてくれる可能性があります。
NGって分かっててくれて、最初から誘われないのは正直楽かも…
もし曜日を指定した場合、それ以外の曜日にお誘いがあったときには行った方が良いかもしれませんね。
さすがに10回誘われて10回断るのも気まずいしね…
それでも、付き合いもありますから「〇曜日だけは断らずに行こう」っていうだけなら、だいぶ肩の荷が下ります
同僚とのランチ
仕事をしていると、同僚からランチに誘われることがあると思います。
仕事の付き合いもあり、なかなか断りにくいですが、ランチを1人で食べたいときもありますよね。
以下のフレーズを活用してみてください。
ごめんね、今日は疲れちゃってて。1人でゆっくり休みながらお昼にしようと思ってるの。
どこかに食べに行くの?私はお弁当を持ってきているから、ここで食べるね。
今日は体調が優れなくて、自分のデスクで食べるね。ありがとう!
毎日仕事で顔を合わせる相手だからこそ、今後の付き合いに支障のない断り方をするのが鉄則です。
そのため、毎日断るつもりでいるならばそれ相応の距離感を保つことが必要でしょう。
「行きたくないときもあるけど、誘われるのは嬉しい」という場合は、自分のコンディションが悪いときだけ断ると良いですよ。
どうしてもランチは1人で食べたい!という場合は、お昼休みと同時にササーッと姿を消して、自分だけの場所でゆっくり食べるのも◎
ランチを1人で食べるのは不自然なことではないし、感じ悪くしなければイケそうな方法ですね
同窓会
社会人になると、同窓会に誘われることもありますよね。
同窓会は大体LINEやはがきで誘われることが多いと思いますので、考える猶予や断るフレーズを考える時間があるのがメリットです。
以下の断り方を参考にしてみてください。
みんなに会いたいけど、今回は都合がつかなくて。また次の機会を楽しみにしています!
参加したい気持ちはあるんですが、今回は予定があって難しそうです
ポイントは「行きたかったんだけど」という気持ちを最初に伝えることです。
地元で進学、就職した人は、これからも同窓生に会う可能性がありますから、角を立てない断り方が重要です。
ボランティアや地域活動の誘い
ボランティアや地域活動に誘われたときの断り方は、以下を参考にしてみてください。
住んでいる地域の活動だからこそ、邪険にはできませんね。
今後もご近所さんたちと上手に付き合っていくために、柔和に断ることがポイントです。
素敵なお誘いをありがとうございます。ただ、今は家庭のことで手一杯で。余裕ができたらぜひ参加させてください。
素敵ですね!でも、うちは子どもが小さくて逆に邪魔になってしまうかも。来年には参加してみたいです。
今後参加する意思があるのだということを示せば、そのとき断っても印象が悪くなることはないでしょう。
誰しも、その年は家庭の事情で参加するのが難しいことがありますよね。
運営側もそれは承知しているはずですから「できるタイミングでやる」という気持ちを伝えるようにしましょう!
子どもの学校行事の手伝い
子どもの学校行事でも、親が手伝わなければいけないときがありますよね。
しかし、下の子がいるママや介護、仕事に追われている場合、引き受けられないこともあるでしょう。
「忙しくてもみんなやっている」とは分かっているものの、ISFJはどんなに追い込まれていても引き受けてしまうくらい、お人よしですよね。
もし本当に断らないといっぱいいっぱいになってしまうのなら、以下のフレーズを使ってみてください。
お力になれたら良かったのですが、難しそうです。他の方にも聞いてみてもらえると助かります
今回は手が足りなくて難しそうです。また次回お声がけいただけますか?
ごめんなさい!その日はどうしても外せない用事があって。他をあたっていただけると助かります
ポイントは、自分にだけ負担が集中しないように「他の人にも聞いてみてほしい」というのをさりげなく伝えること!
友人からの個人的な頼みごと
友人から、貸し借りを含む個人的な頼みごとをされた場合も、断りづらいですよね。
友人には優しくしたいISFJだからこそ「NO」を言えないかもしれません。
しかし、もし自分に大きな負担がかかってしまったり、自分だけが搾取されたりする可能性があるなら、自分の身を守ることも大切ですよ。
どうしても断りたい、断らなければいけない場合には、以下を参考にしてみてくださいね。
力になりたいけど、今の状況だとちょっと難しいかも…ごめんね
今回は難しいんだけど、また次回ヘルプが必要だったら声をかけてね
それはちょっと難しいけど、ほかの方法で力になれることはある?
ごめんね、それはできないんだけど、〇〇だったら貸してあげられるよ
頼みごとを引き受けてあげたい気持ちを全面的に伝えて、やんわりと断るフレーズです。
もしほかにできそうなことがあれば、代替案を提案するのも効果的ですよ。
〇〇は貸せないけど△△だったら貸してもいい、っていうケースもあるかもね
ISFJは人当たりも柔和で印象が良い人物なので、言い方次第でやんわり断ることもできるでしょう。
まとめ
ISFJが「NO」と言えるようになるためのコツをお伝えしました。
ISFJは、断ることを「悪いこと」「失礼なこと」と思い込んでしまっているかもしれません。
しかし、人にはそれぞれやることがあったり、事情があったりします。
物理的なことではなく、心情的なものでも「できない状況」は発生するのです。
頼まれたことすべてを引き受けるのではなく、引き受けられることと断れることを振り分けるのもまた、自分の身を守る方法の1つです。
最初は難しいかもしれませんが、少しずつ「NO」を言うことに抵抗がなくなれば、生きやすくなるでしょう!